小学生の頃、女子の間で突然やってくる「手先が必要な遊び」のブームがめちゃくちゃこわかった。
ものを作るのは大好きだけど、ぴったり折り紙を折ることができない。
折り紙もあやとりも、手順を覚えられない。
折り紙もあやとりも、手順を覚えられない。
体育の授業もこわかった。
でんぐり返しも、跳び箱も、逆上がりも、
体育の授業で習ったことで「できたこと」がひとつもない。
でんぐり返しも、跳び箱も、逆上がりも、
体育の授業で習ったことで「できたこと」がひとつもない。
かけっこ。
走るだけなら走れたが(しかもそこそこ速かったが)、
「走り方が変!」と笑われたことが忘れられない。
(いつの時代も子どもは残酷だ…)
走るだけなら走れたが(しかもそこそこ速かったが)、
「走り方が変!」と笑われたことが忘れられない。
(いつの時代も子どもは残酷だ…)
プール。
まっすぐ泳ぐことができず、プールの端から端まで斜めに大移動して他のレーンに迷惑をかけてしまうので、
「順番にまっすぐ泳ぐ時間」が永遠に来なけりゃいいと思っていた。
「貝拾い(水に潜ってプールの底に落ちている貝を拾う遊び)の時間」はとてもだいすきだった。
まっすぐ泳ぐことができず、プールの端から端まで斜めに大移動して他のレーンに迷惑をかけてしまうので、
「順番にまっすぐ泳ぐ時間」が永遠に来なけりゃいいと思っていた。
「貝拾い(水に潜ってプールの底に落ちている貝を拾う遊び)の時間」はとてもだいすきだった。
球技。いちばん苦手だ。
天気のいい日、外では太陽が眩しくてボールと重なって見えない。
屋内ではライトが眩しくて見えない。
音を聴いてどこにボールが行ったか判断するようにしていたけど、
ボールの方向が分かったところで手足の技術もダメダメなので空振り。
まぐれで当たってもノーコン。
天気のいい日、外では太陽が眩しくてボールと重なって見えない。
屋内ではライトが眩しくて見えない。
音を聴いてどこにボールが行ったか判断するようにしていたけど、
ボールの方向が分かったところで手足の技術もダメダメなので空振り。
まぐれで当たってもノーコン。
まさかお友達は眩しいと感じていないなんてわからなかった。
みんな眩しい中でやっているのだと思っていた。
みんな眩しい中でやっているのだと思っていた。
球技って、だいたいがチームプレイなので、
「わたしと同じチームになったひとが嫌がる」と考えて憂鬱。
「わたしと同じチームになったひとが嫌がる」と考えて憂鬱。
なので、率先してベンチにいた。
昼休みは外に出ずに教室で本を読んだり、絵を描いたりして過ごしていた。
***********
そして時は経ち鍼灸学校入学。
お察しの通り、めちゃくちゃ不器用なわたし。
鍼も灸もコツがわからず全然できていないのに、
授業はどんどんと進み、周りもどんどんと進み。
鍼も灸もコツがわからず全然できていないのに、
授業はどんどんと進み、周りもどんどんと進み。
現状、リアルにクラスで一番実技できない子です。
(鍼も灸も追試になったのはわたしだけなんじゃないかな…)
(鍼も灸も追試になったのはわたしだけなんじゃないかな…)
わたしが鍼を一本刺す間に、みんなは鍼を5本くらい刺してそうな、そんな感じ。
クラスメイトに練習に付き合ってもらいたいけど、
本当にクラスメイトとレベルが違いすぎて、わたしに時間を取らせるのが申し訳なくて、
せっかく練習に誘ってもらっても「まだできんけぇもう少し物で練習する」って断ってた。
本当にクラスメイトとレベルが違いすぎて、わたしに時間を取らせるのが申し訳なくて、
せっかく練習に誘ってもらっても「まだできんけぇもう少し物で練習する」って断ってた。
あれ?率先してベンチにいた、あの頃のわたしと変わってないじゃん…。
できるようになるビジョンも全く見えなくて、
とにかく回数を重ねようとただ闇雲にひとりで練習をしていた。
とにかく回数を重ねようとただ闇雲にひとりで練習をしていた。
実技の練習してる間に座学の点数は下がっていくだろうし、
結局実技もできてないし、
実技も座学も両方赤点かもしれんな、
「やっぱりわたしには無理な話だったんかな」って思った。
結局実技もできてないし、
実技も座学も両方赤点かもしれんな、
「やっぱりわたしには無理な話だったんかな」って思った。
「今までの人生、自分の病気とかの影響であまり勉強をがんばりきれなかったけど、
体調が落ち着いた今のわたしなら勉強に力を入れられる、がんばれる!」
って思って鍼灸学校に入学したけど、わたしには手の届かん目標だったのかな、
って思う気持ちを無理矢理かき消しながら、ナニクソと思ってまた闇雲に練習を重ねていた。
体調が落ち着いた今のわたしなら勉強に力を入れられる、がんばれる!」
って思って鍼灸学校に入学したけど、わたしには手の届かん目標だったのかな、
って思う気持ちを無理矢理かき消しながら、ナニクソと思ってまた闇雲に練習を重ねていた。
************
そんなある日、
あはき未来会議ための打ち合わせのあとで泣き事を言ったら、
五十嵐先生が、わたしにとってめちゃくちゃしっくりくる表現でコツを教えてくださった。
その一言で、わたしはふわふわのマインドになった。
あはき未来会議ための打ち合わせのあとで泣き事を言ったら、
五十嵐先生が、わたしにとってめちゃくちゃしっくりくる表現でコツを教えてくださった。
その一言で、わたしはふわふわのマインドになった。
「貝拾い」を楽しみながら泳いでいる自分のイメージが湧いた。水を得る気配を感じた。
そして、練習が闇雲ではなくなった。
前向きに、できるようになっていくビジョンを持ちながら取り組めるようになった。
前向きに、できるようになっていくビジョンを持ちながら取り組めるようになった。
****************
そして今日、
クラスメイトがわたしの練習に付き合ってくれた。
久々の実技室開放。今週の実技室開放は今日の90分のみ。
それなのに、貴重な90分間、わたしのために患者役をしてくれた。
本当に感謝してもしきれない。
クラスメイトがわたしの練習に付き合ってくれた。
久々の実技室開放。今週の実技室開放は今日の90分のみ。
それなのに、貴重な90分間、わたしのために患者役をしてくれた。
本当に感謝してもしきれない。
まだ全然だめだめなんだけど、「できた!」の瞬間を体験できた。
クラスメイトが一緒に喜んでくれて、とってもうれしかった。
クラスメイトが一緒に喜んでくれて、とってもうれしかった。
なによりも、「練習に付き合うよ」って言ってくれたクラスメイトに対して、
素直に「ありがとう。おねがいします」って言えた自分に拍手なのだ。
素直に「ありがとう。おねがいします」って言えた自分に拍手なのだ。
大丈夫。
あの頃よりもわたしは成長してる。
あの頃よりもわたしは成長してる。
ついでに言えば、
あはき未来会議のために昔勉強した資料やノートなどを見返していて、
「あれ、わたし全然勉強できてない人生だと思ってたけど、意外とちゃんと勉強してきてるじゃん」ってことにも気づけた。
あはき未来会議のために昔勉強した資料やノートなどを見返していて、
「あれ、わたし全然勉強できてない人生だと思ってたけど、意外とちゃんと勉強してきてるじゃん」ってことにも気づけた。
わたし、できる。絶対にできる。
めちゃくちゃスローな成長ですが、腐らずがんばります。
めちゃくちゃスローな成長ですが、腐らずがんばります。
0コメント