高校の同級生とのオンライン同窓会が楽しい。
職種も立場も性別も現住所も様々なわたしたちが、「同級生」の共通項で延々と話す。
オンライン同窓会の序盤はたいてい子どもたちの独壇場。
「いくつになったの?」「うわぁ似てきたね!」そんな話で30分は経過する。
子どもがいないわたしは、友人の子どもの成長を実はめちゃくちゃ楽しみにしている。
子どもたちが「おやすみなさい」をしたら、大人たちの近況。それは主に仕事の話。
…だったのだが、ここ最近のわたしたちにはちょっと変化があった。
近況に「健康状態の話」が加わってきたのだ。
30を過ぎた頃から「あれれれれ」と思っていたところに、昨年からのテレワークの導入。
あんなに元気だった男子たちが「腰が痛い」「頭が痛い」と言い出すようになった。
そして今回。
「そういえばAくん、前回の同窓会のときに腰が痛いって言ってたけどどうなった?」
「あ、おかげさまで鍼に月1で通うようになってとてもよくなったよ」
!!!!!(Bちゃんと画面上で目があった)!!!!!
(実はいつもわたしたちのまとめ役をしてくれるBちゃんは鍼灸あん摩マッサージ指圧師。わたしは彼女の背中に追いつけ追い越せで勉強をしている。)
Bちゃんとわたしは少々興奮気味で、Aくんのその話、詳しく聞かせてもらうことにした。
▼その治療院のどのような点がよかったか
前提として、Aくんは生化学に精通しており、西洋医学的な身体の仕組みは一般の人よりも理解が深いだろうと思う。
その彼の琴線に触れたのは「自分の知らない角度からのアプローチ」だったようだ。
「首肩が痛くて頭痛もあってどうしようもなかったんだけど、腰が原因って説明を受けて、納得したから。
この治療家はオレ自身よりオレの身体に詳しいんだと思って、すべてゆだねることにした。
気圧とかの説明もあって、納得した。」
▼他の治療院に通わなかった理由
Aくんいわく「ありとあらゆるところに行った。整体院も接骨院も1時間3000円のところもいろいろ行った。
今行ってるところはホットペッパーにも載ってないし、ちょっと高いけど、結果的に良かった。」
(ここで他の男子から「整体とか整骨とかの違いがわからん」と発言あり、簡単に説明。)
他の治療院では、どんなことが気になって通わなかったの??と聞くと、
「気持ちいいところを揉まれてるという感覚がなくて、物足りなかった。
あと、姿勢の話を延々とされて、軟骨がどうとか、いや、わかるんだけど、とにかく今ある痛みを取ってほしかった。
結局、日常生活の姿勢に気をつけて1週間後にまた来てくださいって言われて、最初から何回か通う前提で話が進んでいるのも嫌だった。どこに行ってもだいたいそんな感じだった。」
「結局今通ってる治療院は通ってるし、そりゃ良いと思えば通うんだけど。
今の治療院は姿勢の話とかはせずに、私に任せて寝ててください、って感じなのが良かった。」
(他の男子たち「私に任せて寝ててください」に対してカッケェ!カッケェ!って言ってた。)
だけどAくんは一方では「通わせるための説明」と感じ、一方では「オレより身体に詳しい」と感じたのだ。
▼はじめての「鍼」
すでに月1で数回通っているが、これまではずっとマッサージのみの治療を受けていて、先月、満を持して鍼治療もしてみたらしい。
「鍼ってやっぱこわかったから。信用できるひとにしかしてもらいたくないけど、この先生なら信用できるなって思ったから。マッサージのときもちゃんとツボにはまってる感じがするし」
実際、鍼をしてみて、どうだった??
「すごくよかった。そこです!ていうところに当たる感じ。
刺されたときは少し、ウッ!て思ったけど、あとからすごく楽になった。
いや〜、また行っちゃうなあ…(しみじみ)」
▼他の男子たちの反応
鍼こわいなあ。え、きもちいいの???へえ〜〜〜、え、何円くらい??何分くらいやってもらうの????ヘぇ~〜〜」
めちゃくちゃ興味津々じゃん。
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まさかオンライン同窓会のトピックのひとつとして鍼灸がこんなに盛り上がるとは。
Aくんの話、わたしには新鮮で、参考になった。
他の男子たちの反応も、興味深かった。
どんな治療院のどんな部分がフィットするかはひとそれぞれだろうけど、
とにかく、健康への関心、特に自分にとって新たな健康法への関心ってめちゃくちゃ高いんだな、ということがわかったのが収穫だった。
この日の〆としては「とにかく運動不足だよね〜」ってことで、
万歩計アプリ(グループを作れてランキング表示される)をみんなでインストールして、
ちょっと意識的に歩いてみることにした。これもまた楽しい。
……たしかに。
みんなそれぞれの場所でなるべく元気にがんばって、
また会ったときには10代のきもちに戻って会話を交わそうよな。
(願わくばオフライン……)
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